娘たちを何があってもたくましく生き抜く「サバイバル女子」に育てたい――。エッセイストでコメンテーターの安藤和津さん(71)は、そう思いながら子育てに向き合っていたそうです。2人の娘は映画「万引き家族」などに出演した俳優の安藤サクラさん(32)と、映画監督の安藤桃子さん(37)。和津さんは母親として、子どもの成績よりも適応力を大事にしたと言います。もし牛乳をこぼしてしまったら、どうする? 個性をつぶすことなく社会性のバランスをどう保ったのかなど話題は多岐に及びました。連れ添って40年以上になる俳優の奥田瑛二さん(69)との夫婦関係や、孫育てについても語りました。
節分のお面はピンク 娘たちは個性の塊
実は私、幼い頃の楽しい思い出がまったくありません。
母はシングルマザーで料亭を切り盛りしながら、祖母、おばやおじの面倒もみて多忙でした。金銭的には何不自由なく、欲しいと思う前に、何でも与えられる環境でした。
でも私が抱っこしてほしい、話を聞いて欲しい時、母はいつもそばにいなかった。私にとっては「物」よりも、その時の気持ちが満たされることが一番大事なのに……。ですから、もし自分が親になったら、私が得られなかったものを与えてあげたいと思っていました。
30代で桃子(37)とサクラ(33)を授かりました。71年間の人生を振り返ると、子育て期が一番楽しかったですね。
大人にとっては「これしちゃダ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル